庭のあちこちに1㎝ぐらいの穴が空き始めた。
2年ぐらい前まで、長きにわたり自然に近い荒れ放題だった庭で、
安穏と生命の循環をしてきた蝉たちも、
現在はそこそこ人工的に管理整備された庭で、
自由を狭められ、また命を落としたりして、
その数を半減させたことだろう。
ともあれ、今年の夏も、
数えただけで、10個近い穴を発見した。
すべては夜に行われる。
僕が目にするのは、抜け殻と地面に空いた穴だけだ。
そして、耳に、うるさいほどの鳴き声。
夏本番。